以前、このブログ半年記念の記事で ”機材じゃなくて写真を撮るためにお金を使う” と書いたが、あれは嘘だ。(いや、ほんとはそのつもりだったんですが…)
色々とカメラバッグを試してきましたが、やっぱりフォトウォーク用に ”そこそこ容量があって、レンズ交換がスムーズにできるカメラバッグ” が欲しくて、またしても購入に至りました…
今回紹介するのは、カメラ用品としてはお馴染みの「HAKUBA」から展開されているブランド「IND2(インダツー)」の「P200」というカメラバッグです。
IND2 P200 の概要と外観
まず「IND2(インダツー)」は、プロカメラマンでありカメラバッグデザイナーである「半杭 誠一郎」という方が
”機能美を追い求めたカメラバッグブランド” として立ち上げたブランドみたいですね。
この「P200」というカメラバッグは、一眼レフ用の大型ショルダーバッグとして分類されています。
- 外寸法:約 W460 × H270 × D195 mm
- 内寸法:約 W420 × H230 × D110 mm
- 重量:約 1400g
詳細は HP を見てもらったらわかると思いますが、簡単に概要と外観を。
まず見た目は、真っ黒。ちょっとタグに赤が入ってるくらい。
メインの素材は1680Dナイロンっていう耐摩耗性に優れたものになっています。
各ファスナーは止水ジッパーになっていて、防水性にも配慮されています。
つまむところは本革で、地味に高級感も演出されてたり。
底面はターポリンというこれまた丈夫な素材が使用されています。躊躇なく地べたにポンできますね。
こうやって下から見ると、割とボリュームのあるバッグって感じがします。
ショルダーストラップが珍しいもので、”バンジー構造” というもの。これで移動時の衝撃を緩和するのだとか。
パッドは柔らかくて厚いものが採用されているのはありがたい仕様。
収納例
このバッグに収納するのは、僕がメインで使用している以下の通り。
- FUJIFILM X-H1
- XF16-55mm F2.8 R LM WR
- XF90mm F2.0 R LM WR
- XF35mm F1.4 R
あとは、ズームレンズの代わりに X100F を入れたりも。
まず、中の仕切りをこんな感じで設置すると…
こんな感じで収納できています。
中ではこんな配置になっています。空間は狭いですが、わずかにフリースペースも余ってたりします。
そこそこの深さがあるので、余ったスペースにはミニ三脚なんかを収納できたりもします。
マチも結構あるので、XF90mmのような比較的長尺のレンズも倒して収納することができたりします。
仕切りの工夫次第では、かなりの量の機材を持ち運び可能です。
X-H1は比較的大きめのミラーレスカメラですが、フルサイズの一眼レフと大型レンズだともう少しスペースに余裕が無くなっちゃうかもしれませんね。
ちなみに、身長約176cmの僕が背負うとこんな感じ。これもツレが撮ってくれてたやつ。
この状態がショルダーベルトをできるだけ短くした状態ですかね。
バッグのポジション的にはかなり良い感じの位置にあるんじゃないかなと思います。
IND2 P200 の 使用感
ここで、このカメラバッグの使用感として、「良いポイント」と「微妙なポイント」を挙げていこうと思います。
P200 の良いポイント
ポケットが多い
このP200、かなりポケットが多いです。
- バッグ前部分に大きなポケット(中にメッシュの収納スペース×2)
- バッグのサイド部分に中サイズのポケット×2(中にもポケットが各 1ヶ所)
- バッグ背面に13インチタブレットが入るサイズのポケット
- メインコンパートメント後面のポケット(こちらも同じく13インチ程度のタブレットサイズ)
- かぶせ部分後面にメッシュポケット
と、こんな感じでショルダーバッグにしてはかなりの数の収納スペースが設けられています。
特に、サイドポケットなんてX100F(フード無し)とか小サイズのレンズが収納できるほどマチがあります(ちょっと無理やり感あるけど…)
ちょっと先っちょが出ちゃうけど、ペットボトルなんかも入る便利なやつ。
機材の出し入れがスムーズにできる
ショルダータイプのカメラバッグって、横一直線のジッパーで開くタイプだったり、メッセンジャーバッグみたいにかぶせの部分を開かないといけなかったり、カメラが出しにくそうなものが多いです。
それに対して、このP200はコの字型のジッパーになっていて開口部が大きいので、カメラの取り出しがスムーズに行えます。
また、機材を取り出す際には腰ぐらいのちょうどいい高さにバッグがくるのも良いいですね。
バッグをわざわざ下ろさずにカメラを取り出したり、レンズを交換したりしやすいです。
デザインがシンプルでカッコいい
一見、真っ黒で地味な見た目ですが、個人的にはこの無骨な感じがシンプルでカッコいいなと思っています。
カメラバッグって「機能性は良いけど、持ち運ぶのはちょっとなぁ…」っていうゴリゴリのデザインの物が多いので、逆にこういうシンプルで機能的なバッグって珍しい。
僕の使用しているFUJIFILMのカメラともデザイン的な相性は抜群だと思う。特に黒光りしている感じが。
P200 の微妙なポイント
三脚の固定ができない
カメラバッグって言うと、三脚を固定するための工夫がされていることが多いです。
でも、このP200には三脚固定用のベルトとかっていうものがありません。
僕は割と三脚を持ち出す事もあるので、ここは少し残念なポイント。
と言っても、ショルダーベルトを三脚の脚部で挟んで運搬したりもできるので、意外となんとかなったりします。
背面側の剛性がイマイチ
このバッグは、前面がクッションのようになっていて保護性能は良いような気がしますが、
全体的な剛性はやや低い気もします。
機材を取り出す際、バッグ自体が体に押し付けられて結構変形します。
こうなると、メインコンパートメントのチャックの開閉がしにくかったり、機材が出しにくかったりします。
この点は背面ポケットにアクリル板とか丈夫な板を入れることで少し補えそうなので、ちょっと工夫しようと思っています。
比較したカメラバッグ
「IND2 P200」を購入するにあたって、他のカメラバッグと比較なんかもしてみました。
その中でも最後まで悩んだのがほぼ同額の、みんな大好き「Peak Design」の「everyday sling 10ℓ」。
数多くのファンを魅了する確かな実績と、購入しても後悔しないであろう圧倒的な信頼感のあるメーカーの商品です。
僕自身 Peak Designは大好きなのですが、最終的に「P200」を選ぶに至ったポイントを紹介したいと思います。
バッグとしてのカテゴリーの違い。
everyday slingは ”スリングバッグ” 、P200は ”ショルダーバッグ” 。厳密のどう違うかと言うと、
背負う位置が違います。
今までスリングバッグを使ってきた経験も多いですが、スリングバッグは背負うポジション的に背中が割と蒸れます。
対して、ショルダーバッグというと、腰~お尻あたりに位置するので不快になるほど蒸れにくい印象です。
また、バックパックやスリングバッグと違って体に密着しないので、比較的蒸れにくいです。
everyday sling は背面がメッシュになってたりしないので余計と蒸れやすい…。(5ℓで経験済み)
まぁスリングバッグ自体は、そのフィット感ゆえに背負い心地が良いというポイントもあるので、快適性に関しては個人の好みにもよるのかなと思います。
収納力の高さ。
everday slingも大型のポケットとか収納スペースはかなり工夫されていますが、ポケット一つ一つが独立しているという点ではP200が優れているポイントじゃないかなと思います。
ポケットが少ないのもデザイン的にはスタイリッシュになりますが、さすがカメラバッグデザイナーが設計しただけあってP200も案外スタイリッシュ。
ポケットが別々に独立しているだけで、中身がごちゃごちゃにならなくて、圧倒的に使い勝手が良いです。
レンズペンとかブロワーとか、バッグに入れておきたいけどバラバラするのは邪魔くさいアイテムも結構ありますからね。
どこに何を入れたか忘れることはありますけど。
最後に
今回購入した「IND2 P200」は、値段的な部分で購入するのを躊躇していたのですが、
他のカメラバッグで妥協してもズルズルと物欲を引きずるだろうなと思って購入しちゃいました。
これでようやくカメラバッグ沼から抜け出せる…と思っています。
というか、さすがにこれ以上買いたくない(笑)
この記事をご覧の皆さんも、カメラバッグを購入する時はしっかり吟味することをオススメします。
Peak Design が新しく良い感じのバッグを作ったら、買ってしまうかもしれないけど…(笑)
ちなみに、僕が今まで購入してきたカメラバッグなどのレビュー置いときますね(一部ですが)
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