Xシリーズの数あるレンズの中での ”神レンズ” と称される「XF35mm F1.4 R」。
標準域の画角で、大きなボケも作れるスナップからポートレートまで何でも撮れる万能レンズです。
このレンズはXマウントに乗り換える際、初めに購入したレンズの一本で、思い入れのあるレンズなので気合を入れてレビューをしたいと思います!
XF35mm F1.4 R の概要
レンズ構成 | 6群 8枚 (非球面レンズ 1枚) |
焦点距離 | |
最短撮影距離 | 28cm |
絞り | F1.4 ~ F16 |
絞り形式 | 7枚羽(円形絞り) |
重量 | 約230g(フード、キャップ無し:187g) |
フィルターサイズ | Φ52mm |
F1.4の明るいレンズで、ここまで ”軽量・コンパクト” なのも、APS-Cに特化しているFUJIFILMならではですね。
このレンズの特徴は、なんといってもこのデザイン。
コンパクトなのに、どことなく存在感を放っている感じ、たまらなくカッコいい。
このレンズのカッコよさを際立たせているのが、この付属のフード。
普通、レンズのフードは丸型だったり花型だったり、それにプラスチック製のものがほとんど。
ですが、XF35mm F1.4 Rのフードは金属製の角型フードになっています。少し、キャップが外しにくいっていう難点がありますが、カッコいいので許す。
ちなみに、専用のゴムキャップが付属しているのですが、外れやすいので使って無いです(笑)
鏡筒もすべて金属製。フォーカスリングってラバー製のものが多いですが、経年劣化で緩んだり白くなったりしますが、このレンズはその心配がありません。
FUJIFILMのレンズの特徴である絞りダイヤルもデザインにマッチしています。この絞りダイヤルの回す感触も絶妙で、一生カリカリしていたいレベル。
とにかく、この価格帯とは思えない高級感のあるレンズです。
レンズ装着例
X-H1
僕の使用しているX-H1に装着するとこんな感じ。コンパクトなレンズですが、角型フードの存在感のおかげで大型ボディーのX-H1でも割と似合ってますね。
X-T30
コンパクトなレンズのため、これまたX-T30のようなコンパクトなボディにもかなり似合う。
個人的にはフードを付けずに使うのがお気に入り。
X-Pro3
X-Pro3に装着した場合もサイズ感はベストマッチ。
クラシカルなデザインのカメラにはこのレンズの角形フードがかなり似合う。
X-E4
X-T二桁シリーズ同様、X-Eシリーズもコンパクトなボディだが、このサイズ感のレンズは相性が良い。
このセットであれば、コンデジ感覚で使えるし、携帯性も◎
作例
このレンズは、絞り開放から解像感がありつつも柔らかい雰囲気で、美しいボケ感が魅力的な写りをします。
絞り開放での作例多めでどうぞ。
何か、緑とか青とか赤とか、彩度高めの作例ばっかりですね…。
色ノリが良いので、色の濃いものを撮りたくなるレンズなのかもしれないですね。
顔出しするのも…なのでこんな感じの人物写真ばかりですが、換算約50mmの画角は背景を生かしつつのポートレートが得意。
被写体とちょうどいい距離感で撮影できるのも、この焦点距離ならでは。
F1.4のボケ感も相まって、良い雰囲気が出ている気がします。
XF35mm F1.4 R の気になるポイント
このレンズで気になるのは、まずAFの速度。ジージーと音を立てながらまったりフォーカスしていく感じです。
普段使いではあまり気になりませんが、動体撮影などは結構難しい印象。
(でも、最新世代のX-Processor 4を積んだX-T3とかX-T30では、かなり早くAFが効きますよ!)
もう一つは、防塵防滴ではない事。
FUJIFILMのカメラは防塵防滴の使用になっているものが多いですが、レンズが同様に防塵防滴でないと意味が無いので、海沿いとか天候の悪い時は、気兼ねなく使いにくいです。
同じ焦点距離の「XF35mm F2.0 R WR」は、高速AF、防塵防滴仕様、しかもF1.4の物と比較してさらに軽量というアドバンテージもあります。
描写力の「XF35mm F1.4 R」か、万能性の「XF35mm F2.0 R WR」か悩ましいところですね。
最後に
ネットではレビュー記事が溢れているくらい人気のレンズ「XF35mm F1.4 R」。
AFが遅いなんて言う弱点もあるけど、撮れた写真を見るとニンマリしてしまうほど描写力は魅力的です。
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