abrAsus「小さい財布」レビュー|コンパクトさと使い勝手が両立したミニマムウォレット

COLUMN

時代はキャッシュレスに向いてきていて、現金を持ち歩かなくなり、サイズもコンパクトな財布が流行してきているように思います。

しかし、キャッシュレスに重視しすぎていて、使い勝手がカード決済に特化しすぎていたり、いざという時の現金収納スペースがかなり制限されている印象を受けます。

そこで僕が使用している abrAsusの「小さい財布」という財布が、キャッシュレスと現金の使い勝手のバランスが取れたベストチョイスな財布だと思うので、紹介したいと思います。

abrAsus 小さい財布の概要

小さい財布」は abrAsus(アブラサス)というブランドから販売されているその名の通り小さいサイズの財布です。

abrAsusの小さい財布にはオーダーメイドで加工・仕上げされた日本製レザーが使用されており、職人さんが一つ一つを制作しているそう。

グッドデザイン賞も受賞しており、そのデザインもかなりこだわって造られたものになっています。

僕の使用しているのは、「ジャコモ・ヴァレンティー二」という人とのコラボモデルで、通常の単色と違って配色の美しいモデルとなっています。

それではサクッと概要でも。

サイズはほぼカードサイズ

  • サイズ 縦:約60mm × 横:約90mm × 厚さ:約10mm(未収納時)
  • 重量 約32g

この財布のサイズ感は、キャッシュカードやクレジットカードといった一般的なカードよりも一回り大きいくらいのサイズ感です。

厚みはと言うと、カード、紙幣、コインそれぞれが極端に多くなければ2cm程度になります。

この財布に使用されているレザーはかなり薄く、財布自体の構造も大きさや厚みが出にくいように設計されているのでこれだけのコンパクトサイズが実現できているのだとか。

紙幣の収納

紙幣の収納スペースは、表面の革と内側の革とでお札の端2/3を挟み込むマネークリップのような構造になっています。

財布を折りたたむことで紙幣も一緒に3つ折りになるので、収納時に紙幣を折りたたむ必要がありません。

ここまでコンパクトな財布となると、紙幣は折りたたんで収納するのが必須となる傾向がありますが、この財布はその一手間が必要ない珍しい財布ですね。

コインの収納

コインケースも独特の形状をしており、本体のホックを外すとすぐにコインにアクセスできるようになっています。

ここで気になるのが、”コインケースの蓋が無い”ところですが、本体の表革を閉じることでコインケースの蓋になるように設計されているので、コインが漏れたりすることはありません。

もちろん、開け方をも違えるとコインが全て流れていくので注意が必要ですが、意外とすぐに慣れるので問題ありませんでした。

カードの収納

カードは1つのポケットにまとめて収納する構造になっています。

一般的なカードポケットのように一枚一枚が個別に収納されているわけではないので、使いたいカードに素早くアクセスするというのは少し不利な構造。

と言っても、使う頻度の多いカードっていうのは限られていますし、意外にも不便さは感じていません。

公式には5枚のカードが収納可能となっていますが、クレジットカードのように名前のレリーフがある場合は4枚程度がベストかなと思います。

ちなみに、購入前はカードがポケットからすっぽ抜けそうだなと心配でしたが、今のところそういったことは起きていません。

小さい財布の使用感

僕が小さい財布を使うようになってから3年程度経過しますが、そこで感じた使用感をまとめてみました。

コンパクトさが◎

やっぱりこの財布の名前が表すように、ストレートに感じることは ”小さい” こと。

デニムの前ポケットに入るし、バッグのちょっとした空きスペースにも収納できるので、持ち運びがかなり快適。

僕なんかは普段カメラ機材などを持ち歩くことが多いので、財布を収納するスペースというのは割と気を遣うポイントなんですが、この財布くらいのサイズであれば全く困ることはありません。

コンパクトなバッグであるPeak Designの「EVERYDAY SLING 3L」の小さいポケットにも入ってしまうので、携帯性はかなり高いです。

小さくても使い勝手は良好

サイズと使い勝手というのはトレードオフの関係にあることが多いですが、この小さい財布はここまでコンパクトでありながら使い勝手の良さも評価できるポイント。

紙幣については、財布を展開した時に紙幣の先端がフリーになるので取り出しやすく、収納時もただ挟み込むだけなのでスムーズ。

コインケースには蓋がない代わりに、少ないアクションでコインにアクセスできるし、浅めの設計なのでコインも探しやすいです。

カードは財布を開かなくても、反対側から押し出すだして取り出すこともできます。
頻繁に使うカードも簡単に取り出せるので、カードを頻繁に使うユーザーもストレスなく使用できると思います。

ただ、様々な店舗でポイントカードを多用する人には、収納可能な枚数や収納方法的にあまり向いていない気もします。

収納力は必要十分

かなりコンパクトなので収納力は気になるところですが、うまく設計されているだけあって収納力は意外にも高いです。

紙幣もコインもたくさん収納できますし、この財布を使っていると ”余分な量のお金” が発生しないように上手にお金を使うことを意識するようになるので、収納力に困った場面はありません。

問題はカードの収納枚数が少ないという点で、前述したようにポイントカードを多用する人には少し物足りないかもしれません。

最近ではスマホ決済なんかもできるようになってきて現金もカードも持ち運ぶことが減ってきたと思うので、この小さい財布の収納量でも問題ない人は多いと思います。

ちなみに…

この小さい財布には、ベーシックなエンボス加工がされたもの、ブッテーロというブランド革が使用されたもの、オシャレな配色が施されたスペシャルエディションなどなど、豊富なラインナップがあります。

女性が使いやすいようなカラーバリエーションがあったり、左利き用に設計されたものまで、多くのユーザーに配慮したラインナップがあるのも好印象ですね。

公式HPより

ブッテーロモデル

ダンボーモデル

左利き用

最後に

キャッシュレスになって現金を持ち歩く必要がなくなった ”副産物” としてコンパクトな財布が流行っているような気がします。

しかし、この小さい財布はキャッシュレスに限らず、シンプルに ”荷物を減らす” ことを目的に積極的に選びたくなる選択肢かなと思います。

最近ではコンパクトな財布を見かけるようになりましたが、なかなかここまでサイズ感と使い勝手の両立した財布とは出会えていません。

コンパクトな財布の導入を考えている人には是非オススメしたい一品です。

丼

僕のようにキャッシュレスの波に乗りきれていない ”現金ユーザー” にもオススメできるユーザビリティーの高い財布です!

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