歴代スナップシューターとして人気の「GRシリーズ」。その描写力と持ち運びの快適さから、僕も「GRⅢ」を気に入って使っている。
片手で収まるほどの携帯性はこのカメラの大きな特徴ではあるが、その圧倒的なコンパクトさと引き換えに安定感や操作性が犠牲になっていないこともない。
そこで、そんなGRシリーズの弱点を補ってくれるアイテムを導入したので、サラッとレビューしていきたい。
INDUSTRIA ING-GRFS
僕が使用しているのは INDUSTRIA というブランドの「IND-GRFS」というアイテム。
「アルティザン&アーティスト」の創業者で歴代のGRシリーズユーザーの半杭誠一郎というデザイナーにより“常に手のなかにGRをも持ち、瞬間を切り取る”をコンセプトに作られたフィンガーストラップだ。
ストラップはシボ加工された本革(牛革)が使用され、「INDUSTRIA」のロゴが刻印されている。
僕はGRのカラーに合わせてベーシックな「ブラック」を購入したが、他にも「ネイビー」「ダークブラウン」「レッド」「ゴールド」「グリーン」「ブラック/イエロー」「ブラウン」の計8色のカラーラインナップがある。
コバは毛羽立たないように処理されており、シンプルな製品ではあるがモノとしての完成度は高い。
装着は簡単で、2つに分かれたストラップをそれぞれ上下のストラップホールに通し、2つのスナップボタンで装着する。スナップボタンは結構固めで、簡単に外れることはないだろう。
指が直接触れる裏面はピッグスウェードで、滑り止めの効果がある。
IND-GRFSの使用感
まず、ストラップとしての使用感は、結論から言うとかなり良い。フィンガーストラップという珍しいカテゴリーではあるが、使い勝手はハンドストラップに似ていて、スッと指にかけることができる。
リストストラップやネックストラップと比較して、カメラを取り出してから構えるまでの一連の動作が圧倒的にスムーズだ。
ストラップ自体もコンパクトな設計であるため収納時の邪魔になることも少ないし、携帯性という点でも優れている。ポケットに入れて持ち運ぶようなユーザーにはかなり使いやすいのではないかと思う。
GRシリーズというと全ての操作を片手で行えるようなボタンやダイヤル配置となっている反面、操作系が一点に集約し過ぎていてやや窮屈となっている。慣れの問題だと思うが、誤操作やうっかり落としそうになることが多かった。
そこで、このフォンガーストラップを使用するとストラップが支点となるため、親指と人差し指を自由に使うことができる。
また、GRを落下させるリスクも大幅に軽減することもできるため一石二鳥だ。特に縦持ちで撮影する時の安心感はかなり高い。
強いて気になるポイントを挙げるとすれば、ストラップの細さだろう。いくら軽量なGR用とはいえ、これだけ細いストラップだと耐久性や経年劣化が気になるところではある。
最後に
GRの起動力や自由度の高さを損なわなず、操作性や安定感を補ってくれるアイテム「IND-GRFS」。欠点らしい欠点もなく、素材や質感もさずがINDUSTRIAといった感じ。
“コンパクトなGRには何もつけない派”にも強くオススメしたい商品だ。
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