ワイヤレスリモコンと言うと、星景写真や花火の撮影でしか使わなさそうな印象がありましたが、実際に使ってみて筆者の価値観と撮れる写真は確実に変わりました。
“遠隔でシャッターが切れるだけでしょ?” と言ってしまえばそれまでですが、ここはあえて少しだけ詳細にレビューをしていきたいと思います。
「RMT-P1BT」の概要
「RMT-P1BT」はSONYから発売されている純正のワイヤレスリモートコマンダーです。
サイズ | H:116.5 × W:33 × D:15.1 mm |
質量 | 約 35 g |
電池 | リチウムコイン電池(CR2032) |
機能に関しては説明するまでもなくリモコンで、Bluetoothで接続したカメラのシャッターなどの操作を遠隔で行うことができます。
外観についてはスティック型の形状で、指がかりの良いように後面にはスリットもあります。
持ち運びもしやすいサイズ感で、カラビナなどを付けてキーホルダー的にバッグに付けておくのもアリ。
+・− の印字があるのが「フォーカス/ズームボタン」で、マニュアルフォーカス時の微妙なピント調整ができたり、パワーズームレンズのズーム操作をしたりできます。
その他が、中央の大きなボタンが「レリーズ/RECボタン」、「AF-ONボタン」、カメラ側のC1ボタンの設定を呼び出せる「C1ボタン」となっています。
本体左側には「LOCKスイッチ」、右側には「STILL/MOVIE切り替えスイッチ」と「FOCUS/ZOOM切り替えスイッチ」が装備されています。
通信可能距離は約5mで、カメラとリモコンの間に障害物がある場合でもある程度反応してくれます。
シャッターのタイムラグは公表値で約0.05秒で、実際に使っていても気になるようなラグはありません。
電源はボタン電池駆動で、工具など必要なく交換が可能。
電池残量が確認できないのが微妙なポイントです。
ワイヤレスリモコンの活用場面
長時間露光撮影・BULB撮影
長時間露光での撮影やBULB撮影ではシャッター操作の反動でカメラがブレないように注意が必要ですが、ワイヤレスリモコンがあればその心配がありません。
風景写真や星景写真をよく撮るユーザーでは定番のアイテムだと思います。
このリモコンは防塵・防滴、耐高・低温にも配慮された意外にタフな設計がされているので、アウトドアシーンなどの過酷な状況でも使用できるのが◎。
自撮り
セルフポートレート写真を撮る みたいなシチュエーションはあまり無いとは思いますが、
最近ではVlogやYouTube撮影などが浸透してきて、動画では自撮りをするという人も増えてきたと思います。
手持ちVlogをする場合はリモコンはそれほど必要ありませんが、ワンオペでのロケ撮影や屋内での定点撮影をするのであればリモコンがあると非常に便利です。
筆者の場合、上の写真のようなレビュー用の自撮りが欲しい時などにかなり活躍してくれます。
(リモコンが無い場合、あらかじめピント位置を決めてセルフタイマーで自撮りをするのはかなり難易度が高い)
集合写真・記念撮影
これが個人的に最も活躍する場面なのですが、イベント事などでのリモコンの存在は偉大です。
基本的に ”写真を撮る側の人間” が写るには、手持ちセルフィーかセルフタイマーを使うしかありません。
しかし、手持ちセルフィーでは完璧なF値管理をしないと自分が被写界深度外で滲んでしまうし、セルフタイマーでは必要以上に時間がかかったり、いまいちシャッターのタイミングが分かりにくかったりします。
これまで、旅行先で妻と写真を撮ったり、セルフ前撮りをしたり、家族イベントで記念撮影をしたり…、数えきれないほどの10秒セルフタイマーダッシュをしてきました。
10秒とはいえ、数枚の写真を撮るだけで地味に時間がかかってしまうし、撮影ポイントとカメラの往復はなかなか面倒でした。
それが、リモコンがあれば何のタイムロスも無く写真を撮ることができます。
また、セルフタイマーで撮る写真はどうしても身構えてしまって不自然な表情になりがちでしたが、リモコンがあれば「ハイ、チーズ!」で写真が撮れるので自然な表情の写真が撮れるような気もしています。
最近では子どもと写真を撮ることも増えましたが、表情や機嫌の変わりやすい子どもの良い表情を撮るのも、リモコンを使うようになってかなり難易度が下がりました。
自分も写真に写れる、子どもの最高の表情を逃さない、という点でパパカメラマンにこそワイヤレスリモコンをオススメしたいです。
※ リモコンを持っている手が写らないようにする工夫は必要です
最後に
今回はSONYのリモコンを紹介しましたが、他メーカーにもリモコンはあったりしますので、「自分にはあまり必要なさそう」と思わず一度試してみて欲しいアイテムです。
(他の御三家リモコンは価格が少し安い…)
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