今までカメラを携帯する際にはいろんな「クイックリリースシステム」を使ってきたが、メインだったりサブだったりとPeak Designの「CAPTURE」を使ってきた。
3年以上使っているアイテムで、なんだかんだでその使いやすさと便利さが気に入っている。
以前、当ブログでも同社製品の「CLUTCH」とともにレビュー記事を書いたのだが、改めて「CAPTURE」の使用感などについてレビューしていきたい。
概要
CAPTUREは、Peak designから発売されているカメラホルスターで、専用のプレートを用いることでカメラの着脱を簡単・スムーズに行うようにできるクイックリリースシステムだ。
本体と専用プレート(スタンダードプレート)のセットとカメラクリップ本体のみの販売があるが、基本的にセット購入が妥当だろう。
セット内容としては、CAPTUREのカメラクリップ本体、スタンダードプレートの他に、取り付け用ボルト2種類(各2本ずつ)、ポーチ、(上の写真には写っていないが)六角レンチが付属している。
本体寸法 | 8.3cm × 4.0cm × 2.0cm |
重量 | 70g(CAPTUREのみ) |
本体はアルミ製で、剛性感がありながら軽量なボディとなっている。
シンプルな直線と曲線が美しい洗練されたデザインで、塗装の質感なども高級感がある。筆者の物は3年以上使っているため、少し塗装剥がれが…
カメラクリップは両サイドがボルトで固定されており、向かって左側のみスリットがあって展開できる構造。
本体裏面は軽量化のため肉抜きされており、反対側は滑り止めのラバーコーティングが施されている。
取り付け用ボルトは手で締めるタイプと六角レンチで締めるタイプの2種類が付属。
ヘッド部の径やボルトの長さが異なり、六角ボルトの方がヘッドが小さく、少し長い。
プレートは1/4インチネジでカメラに固定する構造で、ボルト穴の幅の範囲であれば取り付け位置も少しだけ調整できる。
アルカスイス互換となっているため、対応するクランプであればに縦・横どちらでも固定することが可能。
角の4か所にストラップホールがあり、同社製品の「アンカーリンクス」を取り付ける事で他製品と併用することができる。
着脱は非常に簡単で、カメラクリップの上からプレートをスライドするだけで装着でき、取り外しの際は本体のリリースボタンを押しながら引き上げるだけだ。
リリースボタンはロックすることも可能で、誤動作を防止することもできる。
運用方法
バックパックのショルダーハーネスに装着する
カメラバッグを使うことが多いユーザーにはこの方法が最も一般的だろう。
もちろんバックパックだけでなく、ショルダーバックやメッセンジャーバックのハーネスにも取り付け可能だ。
長時間使用する場合は、この方法が最も疲れにくく、カメラ自体の存在感を感じにくい運用方法だと思う。
取り付けできるハーネスは、幅:約55mm、厚さ:約15mm(六角ボルトの場合22mm)まで対応しているため、使用しているバックパックのショルダーハーネスのサイズを確認しておく必要がある。
ベルトに固定してウエストマウントする
CAPTUREはベルトなどに装着してウエストマウントをすることもできる。
この場合、CAPTUREを横に向けて装着する必要があるため、カメラの着脱も側方から行うことになる。
別売りの「プロパッド」を使用することで縦方向での操作が可能となり、クッション性もあるためウエストマウントが快適になる。
ただ、ウエストマウントだとカメラが手や脚(太もも)にぶつかって歩きづらいこともあるため、少しストレスを感じる人もいるかもしれない。
アンカーリンクスと組み合わせてストラップマウントする
これは公式には言われていない方法だが、別売りの「アンカーリンクス」を利用することでストラップマウントをすることも可能だ。
CAPTUREのボルト部にアンカーリンクスを通すことで、アンカーリンクス対応のストラップを使えるようになる。(筆者はPeak Designの「LEASH」と合わせて使っている)
アンカーリンクスも十分素早く取り外しができるシステムだが、CAPTUREによって更に素早く着脱ができる。
カメラ本体にアンカーリンクスを付けなくても良くなるのも、個人的に気に入っているポイントだ。
難点としては、マウント方法が少し特殊であるためネックストラップとしては使いにくい。
基本的にショルダーストラップとしてたすき掛けで運用するのがベターだろう。
使用感
他のクイックリリースにないスムーズな着脱感
カメラ装着時は、歩いた時などわずかにガタつきを感じるものの、非常にスムーズな着脱感は他のクイックリリースにない快適さがある。
今までいろんなクイックリリースを使ってきたが、CAPTUREが最も気持ちよく着脱することができる。
速射性も高いため、ストリートスナップなどスピード感を求められる撮影にも十分使えるだろう。
多様なスタイルに対応できる便利さが◎
前述したように、ショルダーハーネスマウント・ウエストマウント・ストラップマウントなど、様々な撮影スタイルに合わせて使えるのは利便性を感じる部分だ。
筆者のように、バックパックを使う日もあればスリングバックを使う日もあったり、カメラだけ持って散歩に行く時もあったりと、いろんなパターンでカメラを携帯するユーザーには非常に便利なアイテムだ。
カメラによっては干渉するリスクあり
「小型ボディ+大型レンズ」の組み合わせだと、着脱の際にレンズとCAPTUREが接触するリスクがある。
例えば「SIGMA fp」と「SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN|Art」のような組み合わせではかなり気をつけないとレンズが干渉する。
レンズマウント部下端とボディ底面の幅が狭いカメラは注意が必要だ。
この場合、「スタンダードプレート」よりも厚めに設計されている別売りの「デュアルプレート」を使うことで解決できる場合がある。
手持ちの機材で不安がある場合は、合わせて購入するのが良いだろう。
最後に
かなり人気アイテムなだけに某通販サイトなどでは類似品も多数販売されていたりするが、現行CAPTUREは今まで改良を重ねてきたPeak designのこだわりが詰まった製品だけに、さすが本家と言えるクオリティに仕上がっている。
筆者も長年愛用させてもらい、今では撮影の必需品にもなっている。
とにかく一度使うとその便利さにハマってしまう、個人的ベストバイなアイテムだ。
コメント