筆者は、ブログの執筆などでのタイピング作業や写真の編集のためにコンピューターに向かっている時間も少なくない。
そんな日常的かつ長時間のデスクワークからクリエイティブ作業を、さまざまなアイテムを用いることでより快適に行うことができる。
今回は、筆者のメインデバイスである「iPad Pro(11インチ)」をより快適に使えるアイテムを、iPadと一緒に使った場合の使用感にフォーカスしてレビューをお届けしたい。
MOFT「折りたたみPCスタンド」の概要
筆者がiPad Proと一緒に使っているアイテムは、MOFTの「ノートパソコンスタンド」という製品。
「MOFT」は、オフィス用アクセサリーを多く製造・販売しているメーカーだ。
スマートフォンやタブレット端末用のスタンドが有名で、使っているユーザーも多いのではないだろうか。
「ノートパソコンスタンド」は、収納時は一枚の板だが、折り畳むことでノートPC用のスタンドとなり、タイピング時の姿勢を改善することができるというアイテムだ。
本製品はPC本体に直接貼り付ける「粘着タイプ」と、PCを置くだけで使用する「非粘着タイプ」があり、非粘着タイプの場合、カラーは「スペースグレー」と「シルバー」がラインナップされている。
本記事では筆者の購入した「非粘着タイプ」のスペースグレーカラーをiPad Pro(11インチ)と合わせての使用感についてレビューをしていく。
サイズ | 250mm × 180mm |
厚さ | 3mm |
重量 | 158g |
素材 | PU、グラスファイバー |
※ 「粘着タイプ」と「非粘着タイプ」ではサイズや重量などの仕様が異なります
表面の素材はポリウレタンで、かなり細かいシボ加工のようなザラザラとした質感。
MOFTのロゴと組み立て用の折り目があるだけで、オフィス用アクセサリーに相応しいシンプルなデザインだ。
裏面はPCを乗せる面で、PCが滑らないようにラバーコーティングが施され、通気口によって排熱性にも配慮されている。
本体の他に、端末側に貼り付けるグリップも付属していた。
iPadでは使うことはなかったが、ノートPCでは併せて使うと良いだろう。
本体の折り目に合わせて組み立てることで、PCスタンドとして使用することができる。
一枚の板がスタンドに変形するのは、なかなか男心をくすぐられるギミックだ。
対応している端末サイズは、11.6インチ〜17インチまでの画面サイズで、耐荷重は最大8kgとされている。
折りたたみ方を変えることで、高さ(傾斜角度)を2段階に調整することが可能で、シチュエーションや好みに応じて使い分けることができる。
- ハイモード:最大高 8cm(傾斜角 25°)
- ローモード:最大高 5cm(傾斜角 15°)
11インチのiPad Proを乗せるとこんな感じ。まるで専用設計されたのかと思うほどピッタリなサイズだ。
ノートパソコンスタンドの使用感
タブレット・PC、どちらのスタイルも快適
筆者がiPadを活用している作業は主に「画像の編集」と「ブログの執筆」なのだが、画像の編集時にはApple Pencilを使ったタブレットスタイルで、ブログを執筆する時はキーボードを装着してPCスタイルで、というように使い分けている。
本製品はコンピューターに直接貼り付けるわけではないため、iPadのように作業によって使用スタイルが変わってくるデバイスでの使用にかなり有効だ。
どちらの作業もこのスタンドを使って傾斜角度をつけることで、Apple Pencilを使用した作業やキーボードでのタイピングが非常に快適になった。
また、公式でも言われているように、視点が上がって、明らかに姿勢が改善されていることを感じる。
タブレットスタイルでの使用時では、意外にもカメラユニットの出っ張りが気になることもなかった。
接地面が滑り止め加工されている+柔らかい素材感であるため、傷がつくなどの心配もない。
厚みが3mmとかなり薄く、使用中の剛性感も心配していたが、たわみなどは全く感じない。
薄くて軽く、持ち運びにも困らない高い携帯性と、どんなシチュエーションでも快適な作業環境を作ることができる便利さは大きなメリットだろう。
「Magic Keyboard」との組み合わせは注意が必要
iPad専用の「Magic Keyboard」を使う場合、重心位置や支持面の関係で後方に少し不安定さを感じる。
普通にタイピングを行なっている分には気にならないが、タッチ操作をした際に本体が倒れてしまわないか心配になることもあったりする。(もちろん、軽いタッチであれば全く問題ない)
また、Magic Keyboardの可動域がそれほど大きくないため、ハイモードではディスプレイが直立に近い角度になってしまう。
せっかく姿勢が改善されても、ディスプレイを上から見下ろすようになってしまうため、あまり見やすいとは言えない。
Magic Keyboardと合わせて使う場合は、ローモードが推奨だ。
フォリオカバーとの比較
MOFTのスタンドとは用途が異なるのだが、iPadユーザーなら使っているひとも多いであろう「Smart Folio(以下、フォリオカバー)」も似たような使い方ができるため、簡単に比較してみたい。
※ 今回の比較は 下記リンクの「ESR」というメーカーのカバーで行なっています
実はフォリオカバーも、キーボードを装着したiPadを乗せることでPCスタンドとして使うことができる。
MOFTのスタンドのように高さ調整をすることはできないのだが、実はフォリオカバーをスタンドにする方が後方への不安定感が少ない。
剛性感も大きく引けを取っていないし、実はフォリオカバーもPCスタンドとしてなかなか優秀かもしれない。
フォリオカバーはタブレットスタイルでももちろん使いやすく、本体・画面カバーともなるため、iPad単体で持ち運ぶ場合にも利便性に優れる。
ただ、個人的にはMOFTのスタンドをハイモードで使用する方が、タブレットスタイルでのメモや写真編集などでのApple Pencilを使用する作業が行いやすかった。
【MOFTのメリット】
- 2段階で高さ調整ができる
- 薄くて軽いため、携帯性が良い
- ハイモードがタブレットスタイルとの相性抜群
- 複数の端末で使い分けられる
【フォリオカバーのメリット】
- Magic Keyboardでも安定する
- iPad本体だけを持ち運ぶ場合は、カバーにもなる
最後に
クリエイティブな作業は長時間コンピューターに向かっていることも多いため、こうしたアイテムを活用することで作業効率や疲労感がかなり変わってくる。
筆者の場合、ブログの執筆や写真編集などはかなり時間をかけてしまう作業であるため、このアイテムを使うようになってから明らかに快適さが違っている。
このPCスタンドを使用してみて使い勝手の良さに驚いたため、このブランドの製品が人気なのも頷ける。
他の製品も気になる人は、ぜひ公式HPをのぞいてみてもらいたい。
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