撮影を快適にする「FALCAM F38クイックリリース」のオススメ活用術4選

ACCESSORIES

上手く取り入れることができれば撮影が劇的に快適になるクイックリリース。

筆者自身も多くの製品を試してきましたが、現在愛用しているFALCAMのクイックリリースシリーズは複数のアイテムを組み合わせることで多様な活用方法があります。

この記事では個人的に推したいFALCAM製品の活用術をまとめました。

※ 内容的にリンクが多くなってしまっているのはご了承ください。

FALCAMのクイックリリースについて

FALCAMのクイックリリースには大きく分けて3種類のクイックリリースがラインナップされています。

大型シネマカメラ用の「F50」、最もスタンダードモデルとも言える「F38」、小型の「F22」。

「F38」は、三脚やジンバルなどの撮影機材をクイックリリース化できたり、ストラップマウントやカメラホルスターなど同規格の製品も多くラインナップされています。

F38プレートはアルカスイス互換でもあるため汎用性の高いシリーズです。

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F22は、主に小型カメラ用のクイックリリースやリグ系アタッチメントの規格として用いられています。

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F50は本業の人しか使わなさそうですが、F38・F22は比較的ライトな層のクリエイターでも活用できそうなアイテムとなっています。

この記事では、筆者のような趣味で写真を撮っているクリエイターもどきでもカジュアルに活用できる方法をまとめました。

FALCAM製品の活用術

+カメラストラップ

FALCAM F38には既にストラップマウントの製品がラインナップされていますが、個人的には通常のF38クイックリリースを使うのがオススメ。

筆者の運用方法は、F38クイックリリースと1/4インチネジに対応したDリング、好みのストラップを組み合わせたものです。

構造はいたってシンプルで、好きなストラップを付けたDリングをF38クイックリリースに接続するだけです。

ちなみに、筆者はPeak Designの「leash」を改造してストラップとして利用しています。

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アンカーリンクス部をニッパーでぶった斬って、代わりに21mm幅のDリングを移植すると余計な接続部が無くなるのでスタイリッシュです。

この運用方法をする場合、脱落防止のためにネジ止め剤の使用必須です。

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アンカーリンクスのようなストラップ用クイックリリースは着脱に2アクション必要だったり、ストラップを外した後のアダプターが不恰好なので、この運用が最も効率的+スタイリッシュだと思っています。(ここは筆者の無駄なこだわりです)

同社のストラップマウントと比較すると、①安価に導入できる、②カメラのサイズ依存度が低い(コンデジでも使える、レンズの長さの影響を受けにくい)、などのメリットがあります。

対して、ストラップマウントは他社のクイックリリースプレートも対応しているマルチマウントなので、Peak Designなどの他のクイックリリースと併用できるのがメリットです。

余談ですが、コンデジやコンパクトなカメラには「F22&F38プレート」を使うのもオススメ。

ストラップのクイックリリースをF22にしてコンパクトにもできるし、F38クイックリリースやアルカスイス互換のクランプも利用できます。

+Spiderホルスター

これは最近お気に入りの組み合わせで、他社クイックリリースである「Spiderホルスター」と組み合わせて使う方法です。

付属のプレートをそのまま使うのもありですが、筆者は別売りの専用ピンを購入して使っています。

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構成としては、F38クイックリリースにピンを接続して使用します。
若干ではあるもののピンをオフセットできるマルチホールのF38クイックリリースを使うのがオススメ。

Spiderホルスターは、一部界隈で圧倒的な人気を誇っているクイックリリースで、非常に快適な着脱感・安定感とワンハンドでもカメラの取り外しができる(ホルスターのロックをフリー状態にできる)のが最大の魅力です。

一方で、専用プレートはピンが飛び出た構造になっているため、カメラを平置きできない・カメラバッグへの収まりが悪い・デザインがダサ過ぎる、などがデメリットとして挙げられます。

そこで、F38を利用してピン部分を着脱式にすることで、専用プレートのデメリットを全て解消できます。

「CARRY SPEED」というメーカーのプレートも一応使えるようですが、ベースがF38であることがこの運用のメリットとなります。

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正直、無駄にお金もかかるし、Spiderホルスター単体でも十分便利な製品ですが、
この運用方法の快適さを一度味わうと他のクイックリリースが不便に思えてしまうほど快適な組み合わせです。

(最近はSpiderホルスターが手に入りにくいのが若干の課題…)

+ストロボ(オフカメラ)

次は、クリップオンタイプのストロボをオフカメラで使う際のセッティングです。

通常であれば「ライトスタンド+ストロボブラケット」っていうのが定番でしょう。

しかし、筆者は“なんちゃってライティング”をしているくらいなので、そんな便利な物は持っておらず「三脚+F38+コールドシューマウント」で運用しています。

コールドシューマウントはF38のプレートを取り付けるので、1/4インチネジ穴のある物を用意します。
(ちょっとしたロック機構があると、脱落防止などに役立ちます)

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あとはストロボとコールドシューマウントとプレートを合体させて、F38クイックリリース化した三脚に装着するだけ。

セッティングも素早くできるし、オンカメラへの切り替えもコールドシューマウントを外すだけでできます。

ストロボの向きも、本体の発光面を可動させなくても三脚の自由雲台を使えるので、細かな調整が楽々です。

+マルチクランプ

最後は、マルチクランプを組み合わせる方法。

詳細は下記リンクのレビューに書いていますが、三脚やライトスタンドとして使える万能クランプをF38の組み合わせただけのものです。

これが地味に便利で、ローコストだけど色んなシーンで役立つ便利アイテムなのでオススメ。

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最後に

個々で見ると地味ですが、製品を揃える事で初めて真価を発揮するのがクイックリリースで、FALCAMの製品は他社と比べて豊富な製品ラインナップが魅力です。

ある時はストラップで、ある時はホルスターで持ち運び、三脚への着脱も快適、他の撮影アイテムも併用できるなど、組み合わせることで快適な撮影環境を作り上げることができます。

プロでもないのにここまでこだわる必要は無いかもしれませんが、小さな快適を積み重ねることが大きな成果に繋がるかもしれませんよ。

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